桐、ささやかな植樹祭|子どもたちの未来のために、地球に広葉樹を残しましょう

植林活動レポート

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ベトナム

2008年1月 有史未曾有(ゆうしみぞう)の大寒波

ベトナムはストーブをたくほどの大寒波で、日中でもコートを着る異常気象でした。桐1万本の苗木は発芽時期に見舞われたその大寒波の影響で残念ながらほぼ全滅してしまいました。しかしベトナムの林業関係者の方々は努力を重ね、300本の小さな桐苗木を作り上げてくれました。
1万本の失敗よりも、その失敗から培った300本の苗木の価値は尊いものでした。失敗を隠さず、失敗した人を批判せず、共に助け合い、子どもたちと一緒に失敗から学び取れる環境を、「桐、ささやかな植樹祭」では一番大切にしていきたいと考えております。

2008年5月 「第一回日越子どもたちと育てる桐植樹祭」開催

ベトナム・ハノイ北部に、桐苗木300本の植樹を行いました。現地では歓迎の式典が催され、ベトナム農林副大臣も駆けつけて下さいました。式典には日本より11名、ベトナムから300名が出席し、日本からベトナムの子どもたちへの文房具と生きた子ブタの贈呈を行いました。子どもたちの恥ずかしげで嬉しそうな笑顔がとても印象に残りました。
この子ブタの存在は、私たちの植林のシンボルです。なぜなら桐を無公害・無農薬で育てていく際に、ブタのおとしもので堆肥をつくり、桐を育てていくからです。和やかな雰囲気で進行した式典の様子は、ベトナム国内全土にテレビ放映されました。

2008年8月 桐追加植林2,000本

5月に植林した桐が8月には、樹高2mまでに伸長し、枯れたものおよび成長不良のものが2%にも満たない上場の結果です。8月には2,000本の桐を追加植林しました。

日本国内

2007年11月 三島町に桐植林地を探し始める

会津桐絶滅の危機を知り、三島町に桐植林地を探し始めました。

2008年3月 日本初の桐シンポジウムに出席

福島県大沼郡三島町で、日本初の桐シンポジウムに出席しました。

2008年3月 会津桐苗木の生産開始

2008年3月 会津桐苗木の生産開始

2008年9月 植林地の開墾作業開始

植林地の開墾作業、草刈り、雑木伐採を開始しました。

2008年9月 植林地の開墾作業、草刈り、臓器伐採

2008年10月 植林地整地、開穴

2008年10月 植林地整地、開穴

2008年11月 開穴した穴の埋め戻し

穴中の水抜き、水路作り、植樹用の穴に堆肥・鶏糞・炭粉を入れ、穴を埋め戻しました。

2008年11月 穴中の水抜き、水路作り、堆肥・鶏糞・炭粉入れ、穴の埋め戻し

2009年5月15日 植樹祭前々日

苗木の状態の確認、苗木運び、地元の方との打ち合わせをしました。

2009年5月15日 川井の田園風景 2009年5月15日 桐苗木運び、大学講義終了後夜遅くの到着でした

2009年5月16日 植樹祭前日

開穴、穴中土質調査、植林地整備(石、木の枝など危険物を除去)、苗木へ水やり、肥料運び、炭粉運び、テント貼り、看板づくり、必要備品買出し、食用ほおずきの苗床づくりと植苗、懇親会(夕食)。
先発隊5人でがんばりました!

2009年5月16日 桐苗木の根に水やり、昨年堆肥を埋めた箇所を開穴 2009年5月16日 植林用穴中の地質調査、植樹祭前日の試験植林 2009年5月16日 ダウンヒル…一度やってみたかった!!、植林木と木の間で行う農業(樹間農業)に食用ほおずきを予定しているため、植樹祭前日に食用ほおずきの作付けを試みました 2009年5月16日 樹間作物(食用ほおずき)苗床づくり、食用ほおずき300苗を植えました 2009年5月16日 食用ほおずき苗木、成長途中、食べごろ 2009年5月16日 前夜の懇親会

2009年5月17日 植樹祭当日

[植林地]   福島県大沼郡三島町
[植林樹種] 会津桐
[植林本数] 59本
[参加者]   16名
[開催時間] 午前9時~12時30分

雨天のため室内で開会式、地鎮祭、植樹作業、閉会式、後片付け、ご協力いただいた三島町の皆さんへ御礼。

2009年5月17日 植樹祭朝、飯塚先生に桐の種類の見分け方のご指導を受ける 2009年5月17日 地鎮祭

「第一回会津桐植樹祭」成功のご報告  理事長 八木隆太

福島会津での会津桐植樹祭を企画してから2年、ようやくささやかな桐の植樹祭を開催することができました。
当日は小雨模様でしたが、4歳のお子さんから84歳まで、16人のボランティアの方々が力を出し合い協力して、2mもある大きな桐の苗木59本を、半日で見事に植え上げました。
この植樹祭にこぎつけるまでには、2年間に渡り多くの方々が縁の下の力持ちになり応援して下さいました。土地の選定、地主さんのご協力、桐苗木生産農家のご苦労、夏の猛暑の中ハチに刺されながらの草刈り、鶏糞と粉炭と堆肥をこねる重労働、汗まみれの炭鉱夫のように真っ黒な顔、顔、顔。うっそうと茂る雑木の刈り込み、11月には雪の中で夜まで続いた開穴、堆肥、炭入れ、整地作業。ご協力をいただいてきた皆さん一人一人の顔を、私は忘れることができません。
通常桐植林では、葉が付く前の1mほどの棒きれのような苗木を植林しますが、今年は暖冬も手伝い、葉が付き芽吹いた1.8mもの苗木を植えることになりました。いつもより重い苗木でした。

ご報告1

苗木の中には1年間の風雪で、大きく曲がったものもありました。これらの苗木は、手をかけ時間をかけて育林した後、来春には根本から一度切り倒します。そしてその切り株から吹いた芽を、1年で樹高2mまで真っ直ぐ育て上げていきます。これを「木を建てる」と呼び、その技術が「台切り」と呼ばれています。

1年の間にしっかりと根を張り成長した桐を、1度根元から伐採することで、根に蓄えられた養分がロケットの発射台の役目を果たし、その後一気に樹高が伸びていきます。

ご報告2

植樹祭当日、雨の用意もままならぬ私たちに、長靴、レインコートなどを貸して下さった地元の方々のご支援は、とても心強いものでした。
また植林地に掲げた「桐ささやかな植樹祭」の看板は、長さ1.8mもある桐の1枚板に、地元中学生の絢香ちゃんが、伸び伸びとした素晴らしい筆字で、書き上げてくれました。

誰一人ケガもなく無事に植樹祭を終えることができましたのは、一重に皆様のご協力の賜物と感謝いたします。植林および育林は、自然相手の息の長い活動です。さまざまな挫折や失敗も起こることでしょう。しかし、10年、20年、50年、100年後の日本に、あの美しい桐の花々が見られるよう、皆様の温かいご支援をどうかよろしくお願い申し上げます。

「事務局より御礼申し上げます」       海上典子

第一回会津桐植樹祭へご参加いただきまして、ありがとうございました。NPO設立後初めての植樹祭の中で、私どもスタッフの気が回らなかったところ、手の行き届かなかったところは、ご参加いただきました皆様の真心で支えていただきました。この場をお借りしまして、御礼申し上げます。
植樹祭当日は小雨にみまわれ、水分を含んだ土は重く、1本目の苗木を植えるのに、通常の倍ほども時間を要しました。スコップで穴を埋める作業、苗木の余分な葉っぱを落とす作業、苗木を運ぶ作業、ゴミを集める作業、苗木が土に埋まるまで穴の中で苗木を支える作業、土まみれになりながら参加者全員が協力しあい、1本1本の苗木を植えていきました。
子どもたちは大学生のお姉さんとペアを組み、苗木の成長の妨げになる石を運んでもらう作業、小さなスコップで土をかき分ける作業を、私たちの仲間の一員として嬉しそうに手伝ってくれました。
普段慣れない労働で要領を得ず、初めは戸惑う様子も伺えましたが、2本、3本と植えるうちに、苗木を植え上げるという一つの目標に向かい、自然と体も動き、全員の心が一つになってゆくのを感じました。
そして59本の植樹を終えた時には、疲労が残りつつも充実感に満ち、また都会では味わうことのできない大自然に抱かれた喜び、清々しさを感じ、参加者全員の顔に笑みがこぼれていました。

御礼1

以前、理事の一人がこう話されました。「ベトナムからパリまで植林をするというのは、夢が大きすぎて現実的な話しではないと思います。ですが夢も持てないこの世の中で、この植樹祭に参加された方々が、ささやかな喜びを感じてくれたら、それでいいのではないでしょうか」。今回の植樹祭を通じて、ささやかな喜びを実感し、このNPOの活動は皆さんと一緒に作り上げていくものだと改めて思いました。

御礼2

ボランティアでご参加いただいた一人一人の力が紡がれて、地球上に桐と広葉樹のグリーンベルトができてゆくでしょう。桐の植林は、軽作業からハードワークまで幅広く作業がありますので、子どもからお年寄りまで、どなたでもご参加いただけます。皆様お誘い合わせの上、ぜひまたご参加下さい。

御礼3

どうして土にまみれて桐を植えるのか、どうして遠い地まで桐を植えに行くのか。それは地球環境と私たちの生活に、桐が必要だからです。
広葉樹の中でも成長の早い桐は、地球上の中緯度地方で最もCO2の吸収固定が早い木の一つです。桐はCO2の早期削減に一早く貢献し、地球温暖化防止に役立ちます。さらに桐は成長が早いので、短期間で広葉樹の植林、育林を学ぶには最適な木とも言えます。また桐は多孔質のため、遠赤外線の輻射、調湿効果があり、夏涼しく冬暖かい材質です。
皆様にも桐の良さを体感していただけましたら幸いです。

御礼4
御礼5

これから毎月1回の草刈り、秋にはウサギ囲い、植林用の根の採取、純正会津桐の種拾いを予定しております。
当会では、会員のお申込みおよびご寄付を募っております。お友達、ご家族の皆様にお声かけいただき、今後ともご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。 皆様との再会を楽しみにしております。

2009年5月24日 再訪記 その1

桐博士の飯塚先生と再び三島町を訪れました。植樹の後地の確認と、純正な会津桐の古木を探すことが目的でした。 当日は桐の満開から三夜が過ぎ、みずみずしい桐の花が風とともに地面に降り注いでいました。おりしもSL蒸気機関車のイベントと重なり、汽笛と蒸気にまみれた紫の桐の花が美しく町を包んでいました。

桐は30種ほどの種類があり、その種類を正確に見分けることは至難の業です。通常の桐の花は、紫色で6cmほどの花びらの中に、濃紫色の斑点模様がありますが、純正な会津桐は花びらの中に斑点模様がなく純白で、8cmもの大きな花を付けます。
私たちは朝5時過ぎから純正会津桐の古木を探しに、町中歩き回りました。今秋、純正会津桐の種を採取するための下調査です。
風とともに降り注ぐ桐の花を1つ1つ拾い集め、純正会津桐か否か、丸一日かけて検証しました。その結果判明した純正会津桐は、わずか3本でした。

今秋この3本の純正会津桐から、種を採取する予定です。 皆さんもぜひご参加下さい。秋の会津を満喫しましょう!

2009年5月24日 再訪記1

2009年6月13日、14日 再訪記 その2

草刈りを行いました。
植樹祭から約1ヵ月で、人の背丈まで雑草が伸びていました。
桐の植林は、植えてからが始まりです。桐が成長するためには、草刈りなどの手間を惜しまずに続けることが必要となります。毎月草刈りなど、育林(木を育てる)のため植林地へ足を運ぶ度に、様々な神秘的な出会いが待っています。植樹した桐を一緒に育てていきましょう。
来年もどうぞ1本桐の木を建ててみてください。NPO 『桐ささやかな植樹祭』 の仲間とともに。

2009年6月13日、14日 再訪記2
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